僕の祖父と父は、金沢市で寿司屋を営んでいました。
「寿司屋」とは言っても僕が物心ついた時には、
入り口や看板が2つあるのに、中に入ると1つのお店になっている不思議なつくりでした。
右の入り口の看板には寿司屋、左の看板には定食屋。
メニューは寿司と定食の他に、おでんやステーキまであり、とても繁盛していた記憶があります。

その、なんでもやる血を受け継いだのかもしれません。
僕は今までにいろいろな料理、内装、コンセプトをもったお店を手がけてきました。

僕がいろいろやりたい、と思ってしまう要因は、遺伝はもちろんのこと、
僕のところに来てくれたスタッフ、さらにはお客様の影響が大きいと思っています。

2004年に「キングストングリル」という飲食店をオープンしたのですが、
当初はレゲエをBGMにジャマイカ料理を楽しむお店で、若い男女のお客様がメインでした。
ある日お客様から、「もっとたくさん野菜を食べたい」とのご要望があり、
そこから妻とともに野菜や野菜料理のことを一生懸命勉強。
野菜中心のランチを開発しました。
そして自然と、ランチタイムは野菜を食べたい主婦のお客様で賑わうようになりました。

お菓子の事業に関しても、僕は製菓はまったくの素人です。
「お菓子を作りたいので」と言って退店したスタッフが、
再び店に戻ってきてくれたことをきっかけに、
小さいながらもお菓子の事業部をたちあげました。

2013年にオープンした「HUM&Go# Coffee and Stock」は、
そんな風にたくさんの人から影響を受けてきた、僕の想いが詰まった場所です。
今まで経営してきたレストランではなく”カフェ”をオープンしたのは、
コーヒー一杯でも気軽に来店できる、フランクな出会いの場を地域に提供したかったから。
ハムゴーは、単に「ちょっとコーヒーの美味しい喫茶店」ではなく、
雑貨やイベント・ワークショップなどを通して、地域のプレイヤーとつながり、
無限に出会いのあるアクティブなカフェでありたいと思っています。

こんな風に僕のやりたいこと、やってることは一見軸がブレブレなのですが、
常にアンテナをはり、運命的な「出会い」により導かれたカテゴリを紐解いていくと、
それは、今僕が一番やりたいことに繋がっていくのです。
素敵な方々とのご縁を大切に、今後も、何事にもトライしていきます。

直営店・プロデュース業・デザイン業に、僕なりのふんわり哲学を。
皆様、今後とも末永くご愛顧賜りますよう、 お願い申し上げます。